こんにちは。
代表の佐藤哲郎です。
薪ストーブ設置を安全・正確に!煙突工事で役立つおすすめ工具
薪ストーブやサウナストーブの設置には欠かせない「煙突工事」。
実は、ただ穴を開けて通すだけではなく、安全性・精度・耐久性が求められる専門的な作業です。
そんな工事をスムーズに、かつ正確に進めるためには“専用の工具”が大きな助けになります。
今回は、現場で実際に使用している「煙突工事に便利な工具」を紹介します。
プロ職人が愛用する工具を揃えておけば、DIY施工にも大きな安心感が生まれますよ。
今回のコラム記事は
『既存住宅の屋根煙突工事|薪ストーブ設置に必要な全工程と注意点』
に登場した工具をご紹介します。
工事手順の詳細は上記のページをご覧ください。
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1. 開口位置の決定
この作業ではレーザー墨出し器を使用します。
下げ振りもありますが、レーザー墨出し器の方がより正確に寸法が出せます。
一つ注意点ですが、レーザーが照射された状態で持ち上げるのは避けてください。
理由は、墨出し器の内部には、自動で水平・垂直を調整する 振り子(ジンバル)やモーター制御のセンサー が入っています。
レーザーを照射したまま持ち上げると、この振り子が大きく揺れて衝撃を受けやすくなり、精度が狂う原因になります。
レーザー墨出し器と聞くととても高価なイメージがあるかもしれませんが、最近では比較的コストパフォーマンスが高い商品が販売されています。
以下のレーザー墨出し器は垂直以外に水平ラインも照射できます。
2.室内の養生
天井開口の際にホコリが出ますので養生をします。
天井の高さは2400~2600ですので、3mのマスカーがおすすめです。
3.天井の開口
弊社が工事する場合はマルチツールを使います。
丸ノコでも開口できますが、ホコリが大量に発生しますのでマルチツールを使います。
脚立に登っての作業になりますが、コードレスの方が断然やりやすいです。
4. 野地板(屋根)の開口

ただし、前述したようにホコリが多く発生しますので、天井開口部を段ボールなどでふさいだ方がいいです。
屋根の上での作業になりますが、やはりコードレスタイプのものが圧倒的に便利です。
5.補強と防火処理作業(天井と屋根)

フリーハンドで切ると斜めに切れてしまい、後々痛い目にあいます。
そこで便利なのが丸ノコ定規です。
垂木の補強は勾配に合わせて切った方がきれいに納まります。
差し金を使って勾配の角度を鉛筆などで墨出しする方法もありますが、以下のような定規を使うことでより早く墨出しができます。
防熱防火処理で使うケイカル板は、3×6(914mm×1829mm)サイズです。
弊社ではいつも長手方向に半分にして丸ノコで切ります。
1829mmの長さを一発で切れる定規がないので、長さを調整できる平行定規を使います。
45cmもあれば長手方向にだいたい半分に切れます。
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6.雨仕舞
瓦屋根の場合はワカフレックスを使います。 そのほか、フラッシングと煙突の継ぎ目、ストームカラーと煙突の継ぎ目に変成タイプのコーキングを打ちます。
7.まとめ
薪ストーブの煙突工事は、ただ穴を開けて部材を通すだけではありません。
安全性・精度・耐久性を確保するためには、正しい知識と適切な工具・資材の選定が欠かせません。
今回ご紹介した
レーザー墨出し器
マルチツール
丸ノコ・丸ノコガイド・直角定規・平行定規
ワカフレックス(防水補助材)
といった道具は、プロの現場はもちろん、DIYで施工する方にとっても強い味方になります。
少しの誤差が大きなリスクにつながる煙突工事だからこそ、精度を上げる工具への投資は“安心を買う”ことと同じです。
今回のリンク先からすぐに購入できるようにしていますので、必要な道具を揃えて安全で快適な薪ストーブライフを実現してください。
それでは今日はこの辺で失礼したいと思います。
どうもありがとうございました。